京都国立博物館へ行ってきました。
9月13日に開館した平成知新館が新しく建設され、明治古都館では国宝鳥獣戯画と高山寺の特別展覧会が公開されています
鳥獣戯画では待ち時間が1時間まちで常に並んでる状態でした
鳥獣戯画とは平安時代から鎌倉時代時代にかけて制作され京都、高山寺に伝えられたものです
鳥獣戯画は絵巻物で甲、乙、丙、丁の4巻からなる作品でウサギやカエルたちが遊ぶ有名な場面は甲巻に
描かれています。甲巻と乙巻は平安時代に丙巻と丁巻は鎌倉時代につくられました。
絵だけで表現されているのでこの絵巻が何を表しているのか、また誰が何のために作らせたのかもはっきりとは
わかっていないそうです。
また修理が進むにれて新しい事実もわかってきているそうで、歴史的認識も変わってきています
そのほか、華厳宗の僧、明恵上人の歴史や重要文化財が展示されています。
いろいろと勉強になりました
平成知新館
平成知新館は、とてもシンプルで機能的で美しい建物でした。
建築家は谷口吉生氏でニューヨークの近代美術館や東京国立博物館などを手がけておられます。
ベースは金属と木とガラスで構成されていて階段には木をいれることにより、金属で冷たく感じる
ものを木でやわらげているようにも感じました。
照明もあまり目立たず、おしゃれに配置されています。
すごく明るくスタイリッシュなのにほんのり感というかゆったりした感じでした
ひさしを思わせる屋根を設置し、地面に反射した光を利用し壁面の擦りガラスでさらに自然光を絞りこんでるのですごくゆったりとした空間を演出していました。
ロビーには何も置かず、人がゆっくりとくつろげる空間をテーマにつくられています。
水がすごくきれい
写真下の円柱は地中1メートル下にあった柱の跡を示しているものだと思います。
外の光を多く取り入れられていて、水盤から水が流れでてるため浮き出るようにみえる感じがすごく良かったです
京都国立博物館は豊臣秀吉が創設した方広寺境内南側にあり、今回の建設にあたり発掘調査によって
門や柱が検出されました。
三十三間堂の南大門の中心から新しい建物の入り口を結ぶ南北線上に光のラインをつくり
新しい入り口をつくってます
まっすぐに配置されており、地中にある柱の遺構を慎重に保存し、その正確な位置を金属製の円環によって地上に示しています。また水盤の前にある石列はかつて石垣のあったおよその場所を示しています。歴史的建造物をしっかり保管し、現代の物とつなげる配慮もすばらしかったと思います。
『敷地や周囲の建物、土地の歴史といった街との調和、そして美術館がメインであり、美術館は展示品の背景であるべきであり展示品との調和がたいせつ』と谷口吉生氏が手がける重要なテーマとされています。
三時間にかけていろいろみてきました
鳥獣戯画は11/24 まで特別展覧してるみたいですので是非興味のある方は見てみてください
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